本来は保険用語であり、この言い回しは誤用だとか。
モラルハザードとは、想定できるリスクに対し、保険という救済措置を備える事で、かえってリスクを回避する能力を阻害してしまうという皮肉な現象を指す。
豆知識もそこそこにして問題提起。
人並みのモラルがあれば、犯罪には嫌悪感を示すものだが、あなたは無意識に犯罪者を見下していないだろうか。
また、「悪行を働く者は頭が悪い」という認識が浸透していないだろうか。
当てはまるケースが多分にあるとしても、私は根源は別にあると見ている。
それは道徳心の欠如だ。
道徳とは善意の継承である。
親から子へ、子から孫へ・・・または恩師や隣人などから受け継ぐ人間独特の美徳と言えよう。
我が国の社会は、集団主義から個人主義へと移行しつつあると言われるが、到底主義と呼べるほどの代物ではない。
個人主義とは「個人の進歩と充実なくして全体の向上は達成されない」という上昇志向の強い思想なのだ。
個人的見解やプライバシーの尊重を主張するならば、私的個人主義にあたるのだが、実態は干渉に過剰反応するだけの未熟者であり、言うなれば"利己主義"である。
端的に述べると、責任感と思い遣りと忍耐力が足りない。
これらは、核家族化に伴い、外部との繋がりが希薄になりつつある事に起因すると考えられるが、生活習慣の劣化によるホルモンバランスの異常(キレやすい、無気力)も見逃せない。
つまりは、環境によって作られた「深刻な欠落」なのである。
短絡的な犯罪者は愚鈍というよりも病的だ。
同情の余地も無い犯罪も元をただせば・・・そう考えると壮大な問題に気が遠くなる。
偉そうに言える立場ではないが、凶悪化する日常を改善する助力になりたいので、警鐘を鳴らす。
世の中がまだ「捨てたものではない」と信じたいからだ。